新日本酒紀行 地域を醸すもの 日本酒

週刊ダイヤモンド 新日本酒紀行 地域を醸すもの・文佳人 NO.175

週刊ダイヤモンド20年9月12日号 では、高知県で彗星のごとく表れた美しいお酒を醸す文佳人(ぶんかじん)さんを紹介しています。

奥さんの綾さんは明るくて楽しくて、ハキハキしていて、皆んなの人気者!私も大ファンです❤️

本当に、何年も前から行きたかった酒蔵さんゆえに、嬉しい初訪問となりました。

優しくて研究者肌の有澤浩輔さんは、妥協を知らない仕事ぶり!

やっぱり、感動させるお酒というのは、清らかな心で、センスよく(←ここ一番大事)、1本1本丁寧な仕事。火入れは特に重要ですね(綾さん担当)。お二人の話を聞いて、きれいな味わいの理由を、とても納得いたしました。

 

高知県香美市土佐山田町

文佳人 BUNKAJIN

『少量仕込みと槽搾りで、
瑞々しさを味わう土佐山田の美酒』

↑蔵への入り口。絵は昔の「文佳人」ラベルだそうです

(本文)

高知に彗星のごとく現れた酒造りの名手、文佳人醸造元アリサワ5代目の有澤浩輔さん。

清涼感ある果実のような美酒で、全国新酒鑑評会など様々な大会で高評を得る。

実は、浩輔さんは蔵を継ぐ気がなく東京で就職したが、親の健康上の理由でやむなく戻った。

蔵の経営はじり貧で安酒しかなく、高品質の吟醸酒造りを目指すが、当時の杜氏は経験がなく、造り方も分からないと言う。

「それなら勉強がてら自分でやろう!」と決心。

高知県杜氏組合の酒造講習会に通い、酒造教本を手に醸造を始めた。

高知県工業技術センターの指導を仰ぎ、試行錯誤する。

少しずつ品質が向上した頃、お酒の会に参加。そこで会ったのが浩輔さんの酒にほれこんでいた、後に奥さんとなる綾さんだ。

「初めて飲んだ時、おいしさに感動したんです」と綾さん。

気立てが良くて働き者、酒造りと営業をバリバリこなす綾さんは、今や蔵の顔だ。

↑上槽した酒はすぐ隣のサーマルタンクに入れ、マイナス5℃で保管。おり下げ後に瓶詰め。

高品質の背景にあるのは浩輔さんの頑固なまでの酒造り。少量仕込みの槽搾りで無ろ過原酒、瑞々しさが特徴だ。瓶詰め直後に行うデリケートな火入れ作業は綾さんが担う。

↑瓶燗火入れは綾さんが担当。

文佳人とは、教養ある美人のこと。

初代土佐藩主、山内一豊の妹を祖母とする家老の野中兼山の娘、婉に由来する。

兼山は土佐山田の山田堰で、暴れ川と呼ばれた物部川の治水と灌漑を行った。婉は名医で、地元に尽くした。

物部川の伏流水を仕込み水に、文佳人の名を冠しためおと酒は、土佐山田の新たな名物に。


↑みずみずしくフレッシュなお酒です。

(本文・終)

 

↑米違いのシリーズは山田錦と吟の夢、雄町の3種

↑裏ラベルに酒米系統図を記載しています。

*週刊誌の誌面で紹介していない写真はコチラ↓

味がのったふくよかな「秋あがり 文佳人」季節限定酒です。

  

瓶詰め場まで最短距離。劣化を防ぐために移動距離を極力短くしています。

秘密兵器!?もいろいろ見せてもらいました!

有澤浩輔さんと綾さん♡素敵なご夫妻です。

↑蔵の外観。右側にある飲食店でお酒が楽しめます。

2ショットの別カット

『文佳人 辛口純米』

↑スタンダード酒の「辛口純米」です! 迷ったらまずコレを。そして次に酒米吟の夢、山田錦、雄町という3つのシングルオリジンのお酒を飲んでほしいです★

【DATA】

●アリサワ・高知県香美市土佐山田町西本町1-4-1 ●代表銘柄:文佳人 リズール 純米吟醸、文佳人 純米吟醸 山田錦、文佳人 大吟醸原酒 ●杜氏:有澤浩輔 ●主要な米の品種:吟の夢、山田錦、雄町、アケボノ

ダイヤモンドオンライン  https://diamond.jp/articles/-/247770

 

https://www.diamond.co.jp/magazine/20242091220.html

久しぶりの飛行機!

ウキウキのウキで高知へ向いました〜✈️

すると、富士山がお顔を🗻 ラッキー

空港からまっすぐ酒蔵へ伺い取材。その後、高知市へ移動。

夜は!

高知に移住した大好きな清野玲子さんと博樹さんも加わって、綾さんと4人で嬉し楽しい高知飲み!ありがとうございました〜〜★

お店は高知市の「草や」さん。テーブルには透明なウチワが用意され、お話しするときは、これを前にフェイスシールド代わりにとご用意が。お心づかいに感謝です。