新日本酒紀行 地域を醸すもの 日本酒

週刊ダイヤモンド 新日本酒紀行 地域を醸すもの・忠愛 NO.183

栃木県矢板市大槻の富川酒造店・蔵元杜氏の富川真梨子さん。素敵な笑顔の美人さんです。お酒は、キリッとして、香り華やか✨本人同様に、お酒も美人さんです💛 愛が大きく光る「忠愛」は結婚式での需要が高いそうです。

週刊ダイヤモンド2020年11月7日号

新日本酒紀行 地域を醸すもの

「忠愛」

栃木県矢板市大槻

華やかな香りに甘みとうま味が調和する、
渾身のしずく酒斗瓶囲い

 栃木県矢板市大槻はその昔、大きな槻(ケヤキの古名)があり、その裏に九つの尾を持つ狐がいたという九尾伝説が残る土地。これにちなんで屋号を「九分」にしたのが富川酒造店だ。

「創業は1913年、祖先は水車で精米屋を始め、酒蔵を買い取って酒造りへ」と蔵元杜氏の富川真梨子さん。代表銘柄の忠愛は忠君愛国から命名。30年近く封印されていたが、酒米にこだわる銘柄として復活させた。

 真梨子さんが中学生のときに蔵の売店を新造したが、半年後に父の哲夫さんが48歳の若さで急逝する。母の栄子さんが蔵を継ぎ、真梨子さんは東京農業大学の醸造学科に進学し、卒業後に茨城県の明利酒類で修業を積んだ。南部杜氏の下で、ひたすら見て酒造りの技術を覚えた。住み込みの部屋は賄いのおばあさんと同室で、他人と暮らしながら働くことを身に付けた。

 杜氏になって4年、子育てをしながら、全国新酒鑑評会で金賞を、関信越国税局酒類鑑評会で優秀賞を受賞。米を選び、搾りと貯蔵に力を注ぐ。中でも鑑評会の酒同様に醸す、しずく酒を斗瓶囲いにしたシリーズや中取りシリーズが人気だ。華やかな香りにエレガントな甘みとうま味が調和し、真梨子さんの気迫を感じる。

 米は栃木県産に力を入れ、蔵の前の自社田では五百万石を栽培。矢板市産の山田錦と美山錦も使い、県が品種開発した夢ささらでも醸す。

 コロナ禍の影響で酒を減産する酒蔵が多い中、忠愛は増産。さまざまな試練を笑顔で乗り切る。

https://diamond.jp/articles/-/250606

煉瓦壁の麹室

分析室

米麹

忠愛を仕込むタンクが並ぶ吟醸蔵

先代が作成した吟醸蔵の説明書き

仕込み蔵の赤い足場は越後杜氏の時代から

大谷石造りの蔵。震災で破損した部分を木で修復

富川酒造店 http://www.kubun.jp/index.html

大人気の「忠愛  中取り」シリーズ

【DATA】●富川酒造店・栃木県矢板市大槻998●代表銘柄:忠愛 中取り純米大吟醸 播州愛山、忠愛 中取り特別純米 五百万石(自社田)●杜氏:富川真梨子●主要な米の品種:山田錦、赤磐雄町、播州愛山、美山錦

代表作 忠愛 中取り純米大吟醸 赤磐雄町 しずく酒斗瓶囲い

週刊ダイヤモンド2020年11月7日号

 

栃木県の銘酒に全国の銘酒が揃う日本酒専門店ましだやさんでも、真梨子杜氏の醸した「忠愛」を販売。もうすぐで新酒が出揃います!

https://www.mashidaya.co.jp/SHOP/142059/142069/list.html