新日本酒紀行 地域を醸すもの 日本酒

週刊ダイヤモンド 新日本酒紀行 地域を醸すもの・久保田 NO.204

2020年からリニューアルと新製品をリリースした「久保田」

日本酒を知らない人にも、わかりやすくと、ラベルには特定名称や英語表記も加えてデザインされています。

丸の内のDEAN&DELUCA期間限定で開催された「SAKE&DOLCE」を体験しました。

DEAN&DELUCAレシピを開発したというオリジナルメニュー。こちらは純米大吟醸ジェラートのアフォガード。エスプレッソの苦味とも相性抜群!

ラベルの情報がわかりやすくなりました。

初の黒いラベルなので「ブラック久保田」と名付けました(笑)

↑こちらは「純米大吟醸ホワイトチョコレート」で、カカオの風味ともマッチ★

新発売の「久保田純米大吟醸」が、DEAN&DELUCAで飲めるとは。

「久保田」醸造元・朝日酒造の時代に合わせた取り組みに興味津々に。
というわけで、週刊ダイヤモンド2021年4月10日号
「新日本酒紀行 地域を醸すもの」では「久保田」を紹介しています。

「久保田」発売の1985年は、ワインのボジョレーヌーボー が日本に上陸した年でもあります。

当時の日本酒は、特定名称の酒などほとんどなく、値段優先の普通酒が主流。

そして35年経った今は……

山本洋子:酒食ジャーナリスト  新日本酒紀行

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↑ 蔵の前には酒米の田んぼが広がる。環境保全型農業を行い、現在、作付面積は50ha!

 

『淡麗辛口吟醸蔵の

 35年目のリニューアル』

(本文)

 新潟の淡麗辛口を代表する酒「久保田」は、1985年に発売されたロングセラー商品。誕生の背景には、当時の清酒業界への危機感があった。

 価格競争が激しさを増し、質より低価格優先の酒が増加。

  消費者の酒離れを危惧した当時の朝日酒造の社長と工場長は、高品質な新しいタイプの酒造りに取り組んだ。

 味を決めるのに重視したのは生活者の嗜好の変化。

  肉体労働から知的労働へ、濃いめの味から薄味へと食が移り、淡麗辛口という新ジャンルを研究。そうして完成したのが淡麗で切れの良い久保田だ。

 飲みやすくきれいな味は瞬く間に人気が上昇、淡麗辛口ブームを起こした。今もトップブランドとして信頼され、吟醸酒が全体の約75%を占める吟醸蔵だ。

 世に出て35年がたち、さらなる時代の変化を受け、満を持して、2020年に代表銘柄をリニューアル。加えて、香りや甘味と酸味、切れを追求した純米大吟醸も発売。

 カルパッチョやタルタルステーキ、柑橘類やメロン、イチゴにも合う味で、ラベルに英語も入れ、これまで日本酒を飲まなかった層を開拓する。

 銘柄名は創業時の屋号、「久しく田んぼを保つ」と書く、久保田屋から命名された。蔵の信条に、「酒の品質は原料の品質を超えられない」とあり、1990年には理想の米を求めて、あさひ農研を設立した。

 環境保全型農業を行い、現在、作付面積は50ha。地元の契約栽培農家とも協力しながら、時代を見つめ、田んぼと共に良酒を醸し続ける。

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久保田 純米大吟醸

朝日酒造・新潟県長岡市朝日880-1●代表銘柄:久保田 萬寿、久保田 千寿、久保田 碧寿、 洗心、朝日山 百寿盃●杜氏:山賀基良(朝日蔵)、大橋良策(松籟蔵)●主要な米の品種:五百万石、越淡麗

そして新商品を続々と開発中!2021年4月に『こうじあまざけ』と『スパークリング』もデビュー

こちらは↑新潟県のアウトドアブランドスノーピークとコラボした商品(コラボはスノーピーク のみ)「アウトドアで日本酒を楽しむ。」カテゴリーを育てる提案を。実際にアウトドアでテイスティングを行うそうです。きれいな味わいは桜や新緑のなかで飲むのにふさわしい一本🌿爽醸 久保田 雪峰https://kubota-seppou.jp/seppou/

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【写真】蔵の信条「酒の品質は原料の品質を超えられない」

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稲刈り前の9月の田んぼ

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精米

五百万石の精米50%

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小さく磨いた大吟醸用の酒米

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浸漬度合いを確認

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麹菌を振る

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もろみを攪拌

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朝日蔵の杜氏、山賀基良さん

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松籟蔵の杜氏、大橋良策さん