日本酒

福島民報『あぶくま抄』 飲んで田んぼを守る

1日1合純米酒!運動家の山本洋子です(笑)先日、福島民報さんに、取り上げてもらいました。

◉『論説 あぶくま抄』 飲んで田んぼを守る(12月10日)

「お燗に合う純米酒を一升造るのに必要な田んぼの面積は?」。日本酒と食のジャーナリスト山本洋子さんによれば、一坪だそうだ。一升瓶の中に畳二畳分の自然の恵みが宿っていると思えば、味わいは増す。県産の酒米で仕込んだ地酒ならばなおさらだ。飲めば飲むほど水田も守られる」

  〜全文はこちらを↓ 以下、引用です〜

熱燗[あつかん]が恋しい季節になった。昔は日本酒といえば、燗が当たり前だった。冷蔵庫がなかった時代、「冷や」は常温のことで、見えっ張りな江戸っ子は燃料代と手間をけちった飲み方として「貧乏人の冷や酒」とさげすんだ▼一概に燗酒といっても、温め具合で呼び名が変わる。熱燗(五〇度)、上燗(四五度)、ぬる燗(四〇度)、人肌燗(三五度)…。さらに熱いのがお好みとあれば、飛び切り燗(五五度)もある。それぞれの嗜好[しこう]に合った温度で味や香りを楽しめる酒は、世界広しといえども例がなかろう▼「お燗に合う純米酒を一升造るのに必要な田んぼの面積は?」。日本酒と食のジャーナリスト山本洋子さんによれば、一坪だそうだ。一升瓶の中に畳二畳分の自然の恵みが宿っていると思えば、味わいは増す。県産の酒米で仕込んだ地酒ならばなおさらだ。飲めば飲むほど水田も守られる▼その意味では大吟醸酒や吟醸酒の方がより多くの玄米を使い、地産地消に役立つ。飲み方は、やはり冷やか。涼冷え(一五度)、花冷え(一〇度)、雪冷え(五度)…。こちらも温度によって風味が変わる。暖かい部屋でちびりちびりと。江戸っ子に叱られてもやめられない。

(藁谷豪さん 写真ありがとうございます🌾)