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新日本酒紀行 地域を醸すもの・あべ 228

 

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週刊ダイヤモンド2021年10月9日号
新日本酒紀行 地域を醸すもの「あべ」

新潟県柏崎市安田

山本洋子:酒食ジャーナリスト ライフ・社会 新日本酒紀行

40石の廃業寸前蔵が地の酒米に特化!
圧倒的にうまい酒へ挑む』

 ↑蔵元の阿部裕太さん Photo by Yohko Yamamoto

(本文より)

 新潟の酒米を用い、小仕込みの吟醸造りで特徴を出す阿部酒造6代目の阿部裕太さん。だが蔵に入社した2014年は、製造量40石で設備は古く、ずっと苦労の連続だった。

 子供のときは田舎が嫌で、市外の中学へ通い、東京の大学を卒業後、帰郷せずIT企業の営業職に就いた。

「おしゃれだから六本木でワイン飲んでました」と裕太さん。

 転機は、業務で担当した新潟の1次産品発掘事業。ものづくりの現場を回るうち、自らつくり手側に!と意欲が湧いた。

 父親に家業を継ぐと伝えたが、半信半疑で「人件費は出せない」と冷たい。そこで実家の酒の販売会社を起業し、東京で売って成果を上げ、ようやく社員になれた。

 酒造りの修業をする中で、影響を受けたのは秋田の新政酒造だ。
若者だけの意欲的な酒造り、県産米に特化した姿勢を学び、進むべき道が開けた。

 新ブランド「あべ」を立ち上げ、地元柏崎の圃場シリーズも企画。地域活性と景観保全、誘客を目指す。

 実は柏崎市と刈羽村は米の名産地で、飯米が高値で売れる。そのため、酒米を作る農家がいない。そこで、農家に直談判し、単一圃場米の酒を醸し、ラベルには地域名と圃場の写真を入れた。

 高校の先輩の酒販店・カネセ商店の菊口靖啓さんからの応援もあって弾みがつき、徐々に設備投資を行い酒質は向上。
酒で起業したい若者も受け入れ、様々な酒に挑む。来年は蔵の隣にカフェ併設の売店を建築予定。

↑蔵の隣の土地にカフェとショップが建設予定

 小学生に楽しく米の発酵を体験させ、地元の酒蔵を宝と思ってもらうのが願いだ。

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『あべ純米』↑

阿部酒造・新潟県柏崎市安田大字安田3560
●代表銘柄:あべ純米吟醸、スターシリーズ、野田、上輪新田、安田鳥越、赤田
●製造責任者:阿部裕太
●主要な米の品種:五百万石、越淡麗、越神楽、楽風舞

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【写真】酒造り

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読みづらい銘柄名が多い中、誰でも読める平仮名にし、創業年も記載 Photo by Y.Y.

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手袋着用の上、しゃもじを使う清潔な放冷作業 Photo:Abeshuzo

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もろみの櫂入れ Photo:Abeshuzo

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【写真】スターシリーズは、低アルコール酒、クエン酸風味の酒、甘口貴醸酒、発泡酒の4種類

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スターシリーズのVEGA。スターシリーズは、低アルコール酒、クエン酸風味の酒、甘口貴醸酒、発泡酒の4種類 Photo:Abeshuzo

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スターシリーズのREGULUS Photo:Abeshuzo

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スターシリーズのFOMALHAUT Photo:Abeshuzo

FOMALHAUT (フォーマルハウト)

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スターシリーズのSIRIUS Photo:Abeshuzo

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【写真】柏崎市の盆地、野田地区の越淡麗の田